赤松五社八幡宮の絵馬に描かれた武将たち
赤松氏の苗字の地とされている、兵庫県赤穂郡上郡町赤松にあります、五社八幡宮。
奉納された絵馬の中に、平安~安土桃山時代にかけての著名な武将が描かれたものが多数ありましたので紹介します。
いくつか突っ込みどころに気付いたものもありますが、あえてそのまま掲載します。
菅原道真(明記されていませんが、おそらく。「武将」ではないですが…)
源三位頼政
上杉安房守入道謙信
小松内府平重盛
名和伯耆守長年
北條左京大夫氏政
伊達黄門藤原政宗
細川勝元入道
九郎判官源義経
右大将源頼朝
鎮西八郎源為朝
小早川筑前守隆景
従二位法印細川幽斎
大内左京大夫義弘
北條左馬権頭時宗
八幡太郎義家のところに「英雄三十六将図」とありますが、人選には元ネタがあったのでしょうか。
奉納されたのは明治の頃のようですが、郷土の英雄である赤松氏からの人選はありません。
ただ、単体ではありませんが「長山遠江守」とともに「赤松弾正」が描かれたものはありました。
赤松弾正とは円心の子で則祐の弟にあたる氏範のことで、兄弟の中で唯一、一貫して南朝方として戦い、播磨清水寺に散った武将です。
宝林寺円心館にある解説テープでも、かつて赤松氏が朝敵の汚名を着せられていたことが語られていましたが、地元においても例外ではなかったのかもしれません。
あと、唯一誰だか分からなかったのが「鈴木飛騨守重幸」なんですが、検索してみたところ、石山軍記に顕如上人の軍師として登場する人物で、いわゆる「雑賀孫市」(のうちの一人?)のことのようです。